【パートナーと良好な関係の秘訣】 生理について男性が理解し、サポートするためのヒント

『仕事から帰ると、普段とは違う緊張感が漂った空気が広がっている。
妻の生理の時期が来たのかもと覚悟を決める。
できるだけ不快な思いをさせたくないと気を使うも、実際はどう接したらいいのだろうか。誰か教えてくれ・・・』

男性の中にはこのような悩みを抱える方もいるのではないでしょうか?

筆者自身、30代の既婚男性として、生理についてより理解を深め、良好な関係を築くために知っておくべきだと考えています。

今回、パートナーを持つ女性3名との座談会を通じて、生理時期の女性の本音やサポートに関するヒントを探りました。

男性に贈る、生理の基本知識

まずは生理に関する基本知識を改めて振り返りましょう。

1. 生理の仕組み

生理は、女性の身体が不要になった子宮内膜を排出する自然なプロセスです。女性のカラダは約1ヵ月に1回、卵巣から卵子を排出(排卵)します。これに合わせて子宮内膜は厚くなり、受精卵を迎え入れるための準備を整えます。しかし、卵子が受精しない場合、用意された子宮内膜は不要となり、体外に排出されるのが生理の仕組みです。

2. 生理に伴う不調

生理中に女性は様々な不調を感じることがあります。生理痛、腹痛、頭痛、疲労感などがその代表例です。これらの症状は個人差がありますが、生理中でないときと比べると敏感に感じやすくなります。

3. 周期

生理周期は、女性の身体が1回の生理から次の生理までを指します。約28日がその平均ですが、これにも個人差が存在します。

私自身も、何となく知っているつもりでいましたが、基本的な知識も把握していないことに気づかされました。

これらの基本知識を理解し、生理に関する知識を深めることで、生理中の関係構築やサポートに繋げていきたいですね。

では実際の生活の中でどのようにパートナーの生理と寄り添っていくべきなのでしょうか?座談会を通して伺ってみました。

座談会参加者

Aさん: 20代女性、独身
Bさん: 30代女性、既婚
Cさん: 40代女性、既婚

生理への理解不足がイライラに。
オープンなコミュニケーションが不可欠!?


ーパートナーの生理への理解不足でのトラブルなどありますか?

Aさん

私、生理の1週間前ぐらいからすごく眠いんですよ。自分でも信じられないんですけど、洗濯物たたみながら寝ちゃうぐらい眠いんですよ。エナジードリンクとか飲んでも意味がなく、飲んでも飲んでも眠いもんは眠い。

洗濯物たたみながら寝てると、起こされるんですけど、原因を話したら、「あ、そんなことあるんだ」みたいな素っ気ないリアクション。

ーそんな時はイライラしますか?

Aさん

イライラもしますね。怠けてるみたいな感じで話しかけてきたりするので、わかってないなとイラついてきますね。ただ、普段だったら特別何も思わないので、ちょっと心が狭くなっているなと今話していると思う部分はありますね。

Cさん

そういうことがきっかけで喧嘩になったことはある?

Aさん

たまにありますけど、Cさんはないんですか?

Cさん

私は出産しているから、出産の時とかすごいつわりがあるじゃん。もう限界以上を超えてたから、その時のイライラがマックス。それと比べたら普通の生理はそんなにきつくない。

Aさん

生理がつらい時に旦那さんが話しかけてきたらどうしますか?

Cさん

言っちゃう、言っちゃう。そうすると近づいてこない。

Bさん

そういう風に言えるのっていつからですか。結婚当初から言ってました?

Cさん

付き合ってる時は言ったことないし、一緒に暮らし始めた時も言ったことないけど、妊娠を機にもう我慢できなくなって言えるようなった。

Bさん

妊娠を機にっていうのは一層生理がひどくなったんですか?

Cさん

ひどくなったわけではなく、今まで我慢してたけど妊娠の時のつわりは我慢できるレベルじゃなくて気分悪いとか言っちゃった方が楽だったから、それから生理でも言うようになったかな。そうするとあまり近づいてこない。

ー近づかないことが正解?近づかないこともイライラする?

Cさん

すごい話しかけてくるよりいいけど、結局どうなってるのかわかってないんでしょとイラっとすることはあるかな。

Aさん

辛いから接しない方がいいだろうなって、それがなんか嫌なんですよね。

生理中には気持ちの変化が大きい。
気持ちのサポートも心がけよう。


ーここだけは、生理の中で理解して欲しいと思うことはありますか?

Aさん

イラつく。普段目につかないことが目についてしまうんですよね。食器の洗い物をしてくれたけれども、排水口の生ゴミ取ってないとか。

普段であれば「洗ってくれてありがとう」が言えるんですけど、ちょうどひどい時とかだとそう思ってしまうんですよね。心が狭くなるというか。

ー体調的な面より情緒的な面を理解してほしい?

Bさん

どっちも理解してほしいんですけど、気持ちがどうしてもイラついてしまうのと、落ち込んでしまうのはどうしようもできなくて。だから気持ちの方がわかってほしいかもですね。

パートナーからしても相手が機嫌悪かったり落ち込んでいるのって辛いことじゃないですか。だけど、生理の時はそれが起きちゃうから、悪いけど理解してと思ってしまう。

Aさん

そうですよね。生理で体調が悪いのに遊園地行こうとか言ってくる人はいないですもんね。

Cさん

今は理解ある人が増えた気がする。ちょっと前は「生理で体調悪いから」と言っても薬飲めばいいでしょとか言われたことあったもん。そういう面では理解は増したと思うよね。

生理期の理解とオープンなコミュニケーションが良好な関係を築く鍵。


ー生理で(期間内/外)気にして欲しい、サポートして欲しいことってありますか?

Cさん

体調が悪くなることを理解して放っといてほしい。腫れ物に触れないみたいな感じで放っとかれるとイライラするけど、生理で体調不良ということをしっかりとコミュニケーションとったうえでそっとしておいてくれるといい

Aさん

私は家事を「手伝いました」ではなく、主動でやって欲しい。「手伝いました」だと本来私がやるものなの?みたいな、そんな些細なことが生理の時は気になるんですよ。

Bさん

生理の気持ちに共感して欲しいですね。

旦那は理解してくれていると思うんですよね。旦那みずから「やるね」と言いてくれるし、たぶん辛いだろうからそういった声をかけてくれてると思うです。そういった理解してくれての行動や声掛けが嬉しい。

ー男性から生理についての話を出すことはあり?

Cさん

全然あり。やっぱり生理についてはコミュニケーションが必要だと思う。知識もだけどパートナーが何を求めているのかも意外とバラバラだからね。言葉にしないと伝わらない。

Aさん

そうですね。お互いの理解があって、嫌な思いをしない関係構築が大切ですね。

座談会から見えた夫婦の生理コミュニケーションの必要性。

座談会を通じて、生理について深く話し合うことが非常に重要であるとの認識が深まりました。

参加者3名の症状や気持ちの変化は多岐にわたり、最適な解決策は個々の夫婦やパートナーによって異なることがわかりました。オープンで率直な話し合いが不可欠だと実感しました。

これまで生理についてはあまり話さない方が良いのではないかという考えがありましたが、座談会を通じて夫婦やパートナーの関係においては、生理に関するコミュニケーションを行ってもよいんだと気づきました。

これからは生理に関する話題に積極的に取り組み、それぞれの関係性において思い込みではなくオープンなコミュニケーションとることが重要だと感じました。

生理が原因で生じる嫌な思いを減少させるために、夫婦やパートナー同士でのコミュニケーションが一層促進されることを期待しています。

取材、執筆:シラクラ(HERDAYS編集部)

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