初心者OK!?ボディメイクも叶う! 「40代からのトライアスロン」のすすめ。

ウィルミナのビジョンは「女性が自分らしく、晴れやかに生きる社会をつくる」。その実現のために、女性たちのWellness(健康)とBeauty(美)に貢献するプロダクトやサービスを提供していますが、今回は“人生100年時代を乗り切るヒント”として「40歳から始めるトライアスロン」をご紹介!

しかし、人生の折り返しとも言われる年齢で新しいスポーツを始めることが可能なのか、そもそもなぜトライアスロンなのか!?ウィルミナCEO・幸村潮菜が自らチャレンジして得たノウハウをお届けします。

スポーツ未経験でもOK!トライアスロンはじめ。

スイム、バイク、ランの3種目で構成されるトライアスロン。アスリートの素地がなければ難しそうですが、意外にも、トライアスロンはスポーツ未経験者に向いている競技!?

「私は、いわゆる運動音痴。学生時代はマラソン大会をサボるほど走ることが嫌いでした。トライアスロンのどの種目もほとんど経験がないし、25mプールに入ったのは中学時代が最後。愛車は電動ママチャリで、『ロードバイクって何?』というレベルからのスタートでした」(幸村)

日頃の運動習慣がない幸村が目指したのは、半年後のトライアスロン大会への出場。その練習過程で気づいたのは、「トライアスロンって初心者でも結構いけるのでは」ということ。走る、泳ぐ、自転車を漕ぐ。確かに、どれもやることはシンプルです。

「サッカーやゴルフのように高度な技術が求められると、私のようなスポーツ素人には無理。でも、走ったり泳いだりというのは、練習回数を重ねれば少しずつでも着実に身になっていきます」(幸村)

とは言え、そこはトライアスロン初心者。欲張ることなく、「記録ではなく完走」を目標にして、半年間のトレーニングが始まりました。目指すは、ハワイで開催されるホノルルトライアスロン!

Training:ゴールを定めたら「逆算思考」で!

Photo by 酒井康

仕事もプライベートも忙しい大人の女性が何かスポーツを始めようにも、ハードルになるのが、時間のやり繰り。

「練習プランは、始めはトライアスリートの友人にヒアリングをしながら、伸び悩んでからはトライアスロン大会で優勝経験のあるコーチに作成してもらいました。ゴール設定は非常に重要。いつまでに何をすればよいのかを明らかにする。初心者なりに頑張ると言っても、頼れるところは経験者に頼った方がいいです。その方が効率良く上達します。

私の課題はスイムでした。海で泳いだことがないので、まずは日曜日の夜に“大人の水泳教室”に通い始めました(笑)。またトライアスロン経験者の知人に、どれくらいで1500mを泳げるようになったのかと聞いたら『1年』とのこと。1年かかったということは、週1回の練習をしたとして、50回。私には数ヶ月しかないけど、50回のスイム練習のためには週に何回プールに行けばいいだろうか、と逆算思考で日々のスケジュールに組み込んでいきました。

ランのトレーニングは週末の早朝や通勤時間を利用。自宅からオフィスまでゆるめに走り始めてみたら、少しずつ距離を伸ばせるようになりました。バイクの練習にはあまり時間を費やせませんでしたが、『本番は安全運転だけを心がける』とハードルを下げました」(幸村)

半年間のプロジェクト遂行のために、タスクや課題を洗い出し、スケジュールを組み立て、実行プロセスは選択と集中でいく…。こうして考えると仕事と似ています。漠然と「運動を始めよう」と思っても重い腰が上がりませんが、仕事に置き換えてプランニングしてみると、具体策が浮かんできませんか?

ゴールが見えないと途中で息切れしてしまうので、やはり「大会に出場する」などの目標を設定するのが良さそうですね!

Motivation:やり遂げた後の自分の姿をイメージする。

Photo by 酒井康

「私がトライアスロンをやってみようと思ったのは、雑誌『ゲーテ』のトライアスロンチーム・GLT(GOETHE LOVES TRIATHLON)が、初心者を対象にメンバー募集をしていたから。でもGLTへの応募は一つのきっかけであり、以前から運動習慣を本気で見直さなければならないと感じていました。

『人生100年時代』と言われていますが、50歳を目前にして、何があったら幸せだろうと考えたときに“お金・友人・健康”の3つだと思ったんですね。お金は、働き続ければいい。でもそのためには健康な体が必要。気の合う友人に恵まれていたとしても、老後に元気がなければ楽しく遊ぶこともできない。結局、ベースは健康です。『ダメだ、本当に運動をやらなきゃ』という焦燥感があったんです」(幸村)

「トレーニング中の支えになったのがこの写真。GLTの先輩から、トライアスロンのチャンピオン女性の写真を見せてもらいました。そうしたら、背中に余分な肉はないし、ヒップの位置も高くて、『トライアスロンをしたらこんな体になれるよ!』と言われてモチベーションが一気にアップ。途中で心が折れそうになったときには、チャンピオンの背中の写真を思い出して、自分を奮い立たせました」(幸村)

女性は更年期に差し掛かると、代謝が悪くなり、筋肉量の減少によってボディラインも崩れやすくなります。少しの食事制限や軽い筋トレだけでは、望むような結果が出ません。そんな年代にとって、ボディメイクが叶うというのは大きな魅力!

Team:周囲を巻き込むことが成功への鍵。

Photo by 酒井康

「何か新しく大きなことを成し遂げたくても、一人の力では限界があります。だから私は、人に頼る。コーチに頼って練習プランを組んでもらうのも、GLTのようなトライアスロンチームに入るのも、周囲との『連帯』を大きな力に変えるためです。

朝の通勤時間に走り込みをしていたら、仕事仲間が伴走してくれるようになったり、夫も週末のマラソンに付き合ってくれたりするようになりました。GLTのメンバーも陽気な人ばかりで、みんなでトレーニングを頑張ったからこそ、どうにか本番当日を迎えることができたのだと思います」(幸村)

実は、幸村のチャレンジをきっかけに、ウィルミナ社内にも有志によるアスリート部が発足しました!周囲を巻き込み、仲間を増やしていくことが継続の鍵と言えそうですね。

Fun:楽しむことを忘れない。

Photo by 酒井康

健康のために始めた運動に対して義務感を抱いてしまうと、続けるのが辛くなるでしょう。ただでさえ忙しいのに、辛いと感じるようでは目を背けたくなってしまいますよね。そこで、大人がスポーツを継続させていくなら、「楽しむ」要素も忘れずに取り入れましょう!

「トライアスロンを始める前は、食べたら食べた分、飲んだら飲んだ分だけ太ってしまっていたのが、トレーニング習慣がついたことで、気兼ねなく飲み食いを楽しめるようになったのは大きなメリット。トライアスロンは“4種目の競技”だと言われているんです。スイム、バイク、ラン、そして打ち上げ(笑)。やり遂げた後に仲間とおいしく乾杯できるのも大きなご褒美です。

トライアスロンの大会は自然の豊かなところで開催されることが多いので、競技にチャレンジする達成感だけでなく、開放感を楽しめます。私は、旅行先を選ぶように出場する大会を決めて、そこを訪れることを楽しみに練習に励んでいこうと思っています」(幸村)

タイムは欲張らない。「完走」だけを目指した大会本番!

Photo by 酒井康

そして迎えたホノルルトライアスロン大会の本番。初心者なりに半年間のトレーニングを重ねた幸村が挑むのは、スイム1.5㎞、バイク40㎞、ラン10㎞のオリンピック・ディスタンスです。

まずはスイムですが、まだ薄暗い早朝の5時台からスタート!大勢で一斉に泳ぐため、海中では他人の手足がバシバシとあたってきます。練習の甲斐あってか1.5kmをどうにか泳ぎ切り、次のバイクでは怪我をしないように安全運転だけを心がけました。

そして大会の締めくくりはワイキキのビーチサイドを走るラン。無事、仲間が待ってくれているゴールに3時間13分で辿り着くことができました!

怪我なく無事に完走できて、ウィルミナのスタッフ一同もほっとした瞬間でした。そして幸村本人は、過酷な大会に懲り懲りするどころか、終わった瞬間に次の大会出場を決意。トライアスロンには、大人の女性を夢中にさせる何かがあるのかもしれません。

初めてのトライアスロンで得たものとは。

「まず嬉しかったのが、水泳教室に通う私を見て、息子が『ママ、僕が思っていたより頑張れる人なんだね。知らなかった』と言ってくれたこと!その息子が、応援うちわまで作ってハワイへ送り出してくれたのが大きな励みになりました。

50代ともなると、ある程度の読みを立てて、自分のペースでなんでもこなせるようになりますよね。だから、若い頃に感じたような『これは無理かもしれない』という絶望的な気持ちになることがまず新鮮でした。実際、ゼロからの挑戦は厳しいだろうと思っていたのですが、何歳にからでもチャレンジすることは楽しいという充実感を得られたのは大きかったです。これは、初回だからこそのご褒美かもしれません」(幸村)

トレーニング期間から大会を経て感じた自身の体の変化は?

「嬉しいことといえば、皮下脂肪の減少。筋肉がつくから姿勢が良くなって、お尻の位置もちょっとだけ高くなりましたよ!トレーニングできる体を維持するために、かかりつけ医に健康診断で気になった項目を相談したり、自分の健康状態と向き合うきっかけにもなりました。

ランもスイムもバイクも、実はシンプルな運動だから、コツコツと続けさえすれば自分のペースで伸ばしていける。しかもボディメイクが叶う!トライアスロンは、大人になって始めるにはちょうどいいスポーツかもしれません。健康のために何かを始めようと思ったら、トライアスロンも選択肢の一つとして検討してみてください。

*1 GOETHE LOVES TRIATHLONとは?

雑誌『ゲーテ』(幻冬舎)が企画する初心者トライアスロンチーム。2015年に発足して、今回で5期目となるGLTのメンバーは、さまざまな分野で活躍するビジネスパーソンの17名です。トライアスロン選手であり、プレイングコーチの梅田祐輝氏のもとで、2023年11月から合同練習が開始され、2024年5月19日にハワイで開催されるホノルルトライアスロンを目指しました。

Instagram:ゲーテ @gentoshagoethe / GLT @goethelovestriathron

取材、執筆:藤島由希

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