9月27日(金)、埼玉県の自立援助ホームでのアドバイス会に行って参りました。

「自立援助ホーム」という施設を皆さんはご存知でしょうか。
自立援助ホームとは、なんらかの理由で家庭や児童養護施設にいられなくなり、「働かざるを得なくなった」15歳から20歳(状況によっては22歳)までの若者たちが入居し、生活をする場所です。
生き生きと生活できる場、安心して生活できる場を提供し、大人との信頼関係を通して社会で生き抜く力を身に着け、若者たちが経済的にも精神的にも自立できるように援助する事を目的としています(※)。

今回は、メイクを通じて、社会人として自信を持てるように支援することを目指したヘアとメイクのアドバイス会です。
ホームに来る子どもたちの7割以上は被虐待児で、誰も信じない、頼らない、なぜ生まれてきたのかわからない、そういう思いを心の奥底に抱えている子どもたちも多くいます(※)。

今回のアドバイス会には、2名の方に参加いただきました。人が多くいるのが苦手、名前を言いたくない、呼ばれたくないとのことで、講師のメンタルメイクセラピスト®1級の方が、講師陣の名前を親しみやすい下の名前に名札を書き換えたり、参加者の名前も好きなあだ名にして頂いたり、工夫を凝らしてみました。それでもやや固い雰囲気のままアドバイス会がスタート。

「おしゃれ」は自分のため、自分の好みであり、「身だしなみ」は相手のため、周りのため、社会人としての心得であることを説明します。

外観変化を通じて、自分に自信が持てるようになる事例を、メンタルメイクの事例をスライドで紹介すると、とても後ろに座っていた参加者の方も少し前のめりになって「すごい」と見て頂けました。

アドバイス会では、「眉で変わる印象」を実際に練習して頂く眉ワークも行いました。
男性職員の方も参加頂き、初めてのアイブロウの練習に四苦八苦、とても濃いワークを見て笑いが起こり、おかげさまで和やかな雰囲気に少しずつ変わっていきました。

最後はお一人ずつ、メイクとヘアの手直しを行いました。
メイクで大人の雰囲気を醸した美しさを鏡で見た時の、少し恥ずかしそうな表情。最初は無表情だった方も感情が伝わってきました。
参加者の方からは「楽しかった」と感想を頂きました!最初があまりにもぎこちない雰囲気だったので逆にこちらが少しびっくり。彼女達のこれからの自信に、少しでもつながればいいなと思います。

児童養護施設や自立援助ホームでのアドバイス会は、外観変化で本人たちに自信が生まれ、メイク技術を覚えて就職面接などに備えるだけでなく、メイク会に参加することで、本人たちの自己効力感やコミュニケーション能力を高めることを通じて、自立を支援することを目指しています。このような活動を少しずつでも増やしていけるように微力ながら引き続き活動していきたいと思います。

※は全国自立援助ホーム協議会HPより抜粋:https://zenjienkyou.jp/

*写真の掲載は、承諾をいただいている方に限っております。
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メンタルメイクセラピストの活動はこの理念に合致し、ウィルミナはこれからもこの活動を応援してまいります。