このたびウィルミナ代表・幸村潮菜が経済同友会に入会したことをご報告すると共に、ライフワークとして取り組む女性活躍支援への想いや活動内容をお伝えします。あわせて、ウィルミナが行った現代女性のキャリア意識についての調査もレポートします。
■ウィルミナ代表取締役 略歴 幸村 潮菜 (ゆきむら しおな) 楽天市場にてコスメ・ウェルネス・マタニティ等の女性向け商材の事業責任者を経て、デジタルマーケティングのスタートアップ経営に参画。その後は商社にてウェルネス領域・医療分野等への投資を伴う事業開発に従事。2022年、株式会社ウィルミナの代表取締役社長に就任。EYが提供する、社会課題を解決しスケールアップを目指す女性起業家サポートプログラム「EY Entrepreneurial Winning Women™ Asia-Pacific class of 2024」日本代表。広島大学オープンイノベーション・アドバイザー。慶応義塾大学大学院経営管理研究科修了。
経済同友会とは?入会にあたっての想い。
経済同友会(公益社団法人経済同友会)とは、世界大戦直後の1946年に、日本経済の発展のために結成された経済団体です。1,600名強の経営者が個人で参加し、国内外の経済問題について、企業の利益や業界の枠にとらわれず、自由な立場で議論することを目的としています。代表幹事はサントリーホールディングス取締役社長・新浪剛史氏が務め、メンバーは日本の主だった企業の経営者によって構成されています。(※参照:公益社団法人経済同友会) ウィルミナ代表・幸村潮菜が経済同友会への入会を望んだ背景には、女性活躍支援への強い想いがありました。 「私自身が女性であり、母である立場から、これまでにビジネスの場で生きづらさや働きづらさに直面することもありました。日本は、特に経済分野において女性の進出が遅れています。長らく固定された性別役割、保守的な文化背景など原因はさまざまありますが、それらの課題を一つずつ解決していき、“次世代に残さない社会”を実現するのが私の願いです。 経済同友会は、日本を牽引する経営者のみなさんと交流し、企業や業界の枠を超えて議論を交わすことができる場です。私自身も研鑽しながら、同会を通じて、女性の社会進出を後押しをする制度改革や環境整備に貢献していきたいと考えています」(幸村潮菜)
なぜ女性の社会進出は進まない?働く女性たちの実態。
界ではDEI推進と、それに逆行する形での見直しも取り沙汰されている中、日本はその議論を始める以前に遅れを取っている状態です。ジェンダーギャップ指数は146カ国中118位(世界経済フォーラムによる2024年度調査結果)と低いランクであるように、なぜ日本社会では女性の活躍が促進されないのでしょうか。 課題解決のヒントを見出すために、ウィルミナでは、20〜40代女性を対象にしたキャリアに関する意識調査を実施しました。 調査概要 調査実施時期:2025年3月19日(水)~2025年3月21日(金) 調査手法 :インターネットアンケート/ウィルミナ調べ(クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査) 調査対象 :全国の20〜40代以上の女性300名(有効回答数)
生涯にわたって働き続けたい女性は53%で、キャリア志向もあり。
結婚、出産、子育てなど、女性にはさまざまなライフステージの変化が起こり得ますが、それでも働き続けたいと考えている人はどれほどいるのでしょうか。20〜40代の女性に「あなたは生涯にわたって働き続けたいと思っていますか?」と質問したところ、「はい」と回答したのは半数強の53%で、「いいえ」と回答したのは47%という結果でした。 53%の「働き続けたい」という回答者に対して、キャリアアップを望むかどうかを尋ねたところ、90.4%にものぼる女性が「はい」と回答。長く現役で働きながらキャリアアップも目指していきたい意思を持つ女性が多数いることがわかります。
それらの女性が、具体的にどの程度のキャリアを望むのかを調べたところ、「管理職あるいはそれ以上」と回答したのは、20代が36.2%、30代が33%、40代が30.9%という結果に。世界に比べ、日本企業の管理職の女性比率は極端に低い状況ですが、望んでいる女性は各世代に一定数は存在するということがわかりました。
女性のキャリアアップを阻んでいるのは、ロールモデルの不在。
キャリア志向の女性がいるにも関わらず、現実として増えていかない理由はどこにあるのでしょうか。「キャリア形成の障害になっていること」について尋ねたところ、いくつかの事象が浮かび上がってきました。 40代がもっとも感じている障害は「勤め先の制度や風土」。1972年の男女雇用機会均等法の施行以後に生まれ、就職時には門が開かれていた世代ではありますが、キャリアアップのための土壌はまだ整っていなかったという現実が見えてきます。 20代、30代に多くの割合を占めたのが「プライベートと仕事とのバランスの難しさ」という回答。ライフステージの変化を迎える世代にとっての悩ましい課題が浮き彫りになりました。それにより、「自分自身のスキルや経験不足」を補う時間が確保できていないと言えそうです。 そして、20代、30代の一部からは「身近に目標とするロールモデルがいない」という声もあがっていました。彼女たちより上の40代女性は、いまだ古い制度や企業風土にキャリアアップを阻まれています。その姿を間近に見ていると、若い20代や30代の女性たちは、自分がキャリア形成をしていく未来を実感しにくいのかもしれません。
キャリアアップを目指さない女性たちの本音とは?
「キャリアアップを目指していない」と回答した人たちにも、その理由を尋ねてみたところ、73名ともっとも多かった回答が「プライベートを優先しなくてはならない、優先したいから」。次に「自分にキャリアアップは不要」の35名でした。仕事、家事、子育てと、目まぐるしくこなしていかなくてならないことを考えると、現実的にライフワークバランスを図っていこうという意思の現れかもしれません。 気になる事象としては、20代の一部に「家族など周囲の理解がないから」という回答があったこと。進学や就職のタイミングで、周囲の大人から「女の子には必要ない」という古い固定概念を押し付けられているのだとすれば、広い世代での意識改革が必要であると言えそうです。
最後に、「キャリア形成の観点で女性リーダーに期待すること」についても尋ねてみました。 全世代で回答が多かったのは「女性のキャリア支援(後輩・若手女性へのメンタリングやアドバイス、キャリア形成に役立つ学びの機会提供等)」、次に「キャリアの道を切り拓くロールモデル」でした。そして20代からは、現場でマネジメントやリーダーシップを発揮してほしいという意見も出ていました。 女性リーダーの増加につながるキャリア支援やワークライフバランスの推進など、いずれも個人単位での実現は難しく、法や制度の整備等も含め、社会全体の変革なくしては成し遂げられないことです。 ウィルミナは、これまでにさまざまな形で女性活躍支援の活動をしてまいりました。幸村が『会社経営の教科書』(同文舘出版)にて女性経営者を目指す人に向けたコラムを執筆したり、2025年3月10日には『【TIB EmpowerHER WEEK】SusHi Tech Tokyo 2025 に向けて、女性リーダーでDEIを語ろう!』(主催:東京都スタートアップ・国際金融都市戦略室)のイベントに登壇。また、未来の女性リーダーの創出を後押しする『女性リーダー支援基金~ 一粒の麦 ~』への寄付も行っております。 ウィルミナは、今後も、女性が自分らしく、晴れやかに生きる社会をつくるために、“女性をエンパワーするWell-Being & Beauty Company”として、女性の健康と美容、ライフステージの変化に寄り添う商品やサービスを提供し、情報発信をしてまいります。