日々、多くの女性に寄り添いながら商品づくりを行うウィルミナの商品開発チーム。
今回はそのメンバーのひとり「KANAKO」さんが携わっているメイクボランティア活動のレポートをお届けします。


6月20日(金)八王子市障害者療育センター様へ、メイクボランティアに伺いました。
https://www.mizuki-fukushi.jp/service/ryouiku

こちらは重度の障害のある18歳以上の八王子市民の方を対象に、医療的ケアを含めた日中活動支援を行う、通所型の生活介護事業と東京都重症心身障害児(者)通所事業(地域施設活用型)の施設です。
同施設には、16年以上前から顔と心と体研究会によるメイクボランティアが行われています。
私にとっては、昨年に引き続き2回目の訪問となります。
今回は私を含めメンタルメイクセラピスト2名と、ボランティア3名での訪問となりました。

活動と学び

強く感じたのは、施設職員皆様のサポートやコミュニケーションが手厚いことです。これにより、ボランティアは緊張することなく、通常のメイク活動に集中できました。言葉を交わせなくても、しぐさや表情から気持ちが伝わることを実感しました。前回お会いした利用者様も多く、リラックスした雰囲気で活動を開始できました。

今回も男性の方には腕へのマッサージや、化粧水での顔の拭き取りなどを行いました。気持ちよさそうな表情が見られ、「頬のたるみを引き上げてほしい」とのリクエストもあったため、「引き上げて、もっとかっこよくなってもらおう」と意欲的に取り組みました!

一方、女性の方へのメイクでは、楽しみながらも自身のスキルに課題を感じる場面もありました。どうすれば麻痺による不随意運動で手や顔が動いてしまう方々のストレスを減らし、きれいにメイクができるか。また、口元が潤いやすい方にリップがきちんと定着するにはどうすれば良いかなど、試行錯誤しながら細やかな配慮が必要でした。

前回は「きちんとメイクができるか」という自身の緊張が大きかったと思います。
今回は、自己満足に終わらず、利用者様の気持ちをどれだけ感じ取れるかという一歩前進した視点を持つことができました。私一人だけでなく、経験豊富なセラピストの方々とのボランティア後の話し合いでは、多くの貴重なアドバイスを得ました。「そうか、そうすればよかったのだ」と目から鱗の気づきも多く、次回は必ずこのアドバイス通りのメイクができるようになろうと誓いました!

喜びと今後の展望

今回も、メイク後に鏡を見ていただいた際、車椅子が前後に揺れるほど喜ばれる方や、恥ずかしそうに、でも嬉しそうな表情を見せて頂けました。この瞬間の輝きは、私たちの気持ちも幸せにしてくれます。
メイクは単に外見を整えるだけでなく、その方の内面にある自信や、笑顔を引き出す魔法なのだと改めて感じました。この喜びこそが、私たちが活動を続ける原動力だと思います。

これからもメイクを通じて、様々な方と心の交流を深めていきたいと考えています。単なる技術提供に留まらず、一人ひとりの個性や感情に寄り添い、「私でいられる喜び」や「私って素敵」と感じる瞬間を創造できるよう、メンタルメイクセラピストとして精進してまいります。そして、この活動が広がり、より多くの笑顔に出会える未来を信じています。

ありがとうございました。

*写真の掲載は、承諾をいただいている方に限っております。

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ウィルミナはWell-Being & Beauty Companyとして「女性が自分らしく、晴れやかに生きる社会をつくる」というVisionのもと、「女性たちにとって、あらゆる変化や壁がある社会でも、自分らしく晴れやかに生きる選択肢となり、希望を届けていく使命を持つ。」というMissionを掲げています。メンタルメイクセラピストの活動はこの理念に合致し、ウィルミナはこれからもこの活動を応援してまいります。

公益社団法人顔と心と体研究会 https://www.kaokokorokarada.org/
メンタルメイクセラピスト  https://www.kentei-mmt.org/what_is/

メンタルメイクセラピストの資格がなくても、講習会に参加していただくことにより、ボランティアに参加することができます。
メイクボランティアにご興味がある方は、上記「公益社団法人顔と心と体研究会」にお問い合わせください。