前回のウェルネス通信では、ピンクリボン月間の始まりに寄せて、乳がんが女性のキャリア課題であること、早期発見の重要性についてお届けしました。今回は、知っていると、乳がんに限らずがんの治療期間をのりこえやすくなるといわれる「アピランスケア」についてお届けします。

アピアランスケアとは

アピアランスケアとは、「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化に起因するがん患者の苦痛を軽減するケア」のことです。医療の進歩により、治療を続けながら仕事や学業など日常生活を送る人が増えています。そのため、治療と社会生活を両立し、治療後もこれまでと同じように生活を続けるためには、治療によって変化する外見をサポートすることが大切になってきています。

参照:厚生労働省 第8回 がんとの共生のあり方に関する検討会

特別な化粧品でなくても大丈夫!肌の状態に合わせた選び方が大切

がん治療中に使う化粧品は、必ずしも「医療専用品」や「特別なブランド」である必要はありません。アピアランスケアの目的は、「特別な化粧品で美しく見せること」よりも、「見た目を整えることで心の安定や自信を取り戻すこと」なので、普段使い慣れているブランドでも大丈夫。ただし、治療によって肌が敏感になることもあるので、肌の状態に合わせてアイテムを使い分けられるようにするとよいでしょう。

創業以来、生協組合員様向けに品質重視の化粧品を展開しているウィルミナ。
赤ちゃんからシニアまで家族みんなで使えるアイテムも充実。公式サイトはこちら

 

スキンケア
健やかな肌状態を保つスキンケアの基本は、「洗う、うるおす、守る」の3点です。
①洗顔では、水またはぬるま湯で濡らした顔を、石けんの泡でやさしく包み込むように洗いましょう。
②洗顔後は、肌の乾燥を防ぐため、保湿ローションを素早く塗ります。手のひらに500円硬貨大を目安とした分量をとり、手のひら全体で顔に吸い込ませるようにやさしくなじませます。
③与えたうるおいを閉じ込めるために、最後は保湿クリームを塗りましょう。定められた容量をしっかり守り、塗布することが大切です。

メイク
①コンシーラーで気になる部位をカバー
シミや色素沈着が目立つ場合には、コンシーラーを活用すれば気になる箇所をカバーできます。
②チークで血色の良い肌を演出
血色のよい肌を演出したい場合は、チークがおススメです。パフ一体型のチークなら、ポンポンと乗せるだけで、誰でも簡単に自然な血色感を演出できます。
③眉毛はバランスよく、丁寧に
眉毛は、一気に描こうとしないことがポイント。アイブロウペンシルを使い、まずは眉頭・眉山・眉尻の3点に印をつけます。眉毛1本ほどの短い線をやさしく描き足していくイメージで3点をつなぎ、眉のアウトラインを描き、仕上げにブラシでぼかしてなじませましょう。
④アイラインで目元にメリハリを
まつ毛が抜けて目元が寂しい印象になってしまったら、アイラインを引きましょう。ダークブラウンのアイライナーを使って目の際にラインを引くと、自然な目ヂカラが宿ります。

ウィルミナにはテクニック不要で誰でも簡単にきれいになれるメイクアイテムも充実。公式サイトはこちら

 

スキンケアやメイクは、心の奥にある自信や笑顔を、そっと引き出してくれる小さな魔法のようなもの。少しの知識やケアの工夫が、治療の時間をより穏やかに過ごす助けにもなるはず!ウィルミナはそう信じて、これからも不安を抱える方々にも安心して使っていただけるような商品をつくり続けていきたいと思います。

 

ピンクリボン月間にあわせ2025年10月に行った、
女性の健康経営推進員による「乳がん」をテーマにした社内向けセミナーの様子。
ウィルミナではヘルスリテラシー向上のための取り組みも熱心に行っています。