日々、多くの女性に寄り添いながら商品づくりを行うウィルミナの商品開発チーム。
今回はそのメンバーのひとり「KANAKO」さんが携わっているメイクボランティア活動のレポートをお届けします。
5月15日、今年も「八王子市障害者療育センター( https://www.mizuki-fukushi.jp/service/ryouiku )」様へメイクボランティアに伺いました。私にとっては今回で3回目の訪問となります。
こちらのセンターは、重度の障害のある18歳以上の方を対象に、日中活動の支援などを行っている施設です。「顔と心と体研究会」として16年以上前からメイクボランティアを続けているご縁の深い場所であり、今回は私を含む4名のチームで訪問しました。
過去2回の訪問では、「ご負担にならないだろうか」「本当に喜んでいただけるだろうか」という、どこか手探りな緊張感がありました。しかし今回は違いました。
施設に一歩足を踏み入れた瞬間、湧き上がってきたのは「あ!また今年もお会いできた!」という、知っている場所に戻ってきたような心地よい安心感。これまであった「メイクを施す」という気負いが自然と抜け、同じ空間を共に楽しむという、私自身の心のベクトルが変化していく――そんなスタートになりました。
手から伝わる安心と、心を通い合わせる喜び
私は男性4名のスキンケアと、女性1名のフルメイクを担当しました。
男性へのケアは、化粧水とオイルを使ったコットンマッサージです。でも、いきなりお顔に冷たいコットンを近づけたら、誰だって身構えてしまいますよね。そこでお互いの緊張をほぐすために、「先に手からマッサージしていいですか?」とお声掛けし、スタートすることにしました。
施設を利用されている方の多くは、言葉でのコミュニケーションが難しい状態にあります。ご自身の意思とは関係なくお顔がふっと逃げてしまう方もいらっしゃいますが、手を包み込み、温もりを伝えながらゆっくりとお声がけしていくと、繋いだ手からは安心感が伝わってきます。「大丈夫だよ」とお互いに確認し合うような、穏やかな時間が流れていました。

そんな中、今回担当した男性の中に、こちらの声掛けをしっかりと受け止めてくださる方がいらっしゃいました。事前にご家族が書いてくださったシートに「たるみが気になっている」とあったため、「ほうれい線がキュッと上がるようにマッサージしますね」とお伝えしたところ、「うん」と小さく頷き、嬉しそうな表情を見せてくださったのです。
言葉を介さずとも手の温もりから伝わる深い安心感も、こちらの声掛けに呼応して見せてくださる表情も、表現の形は違えどそこには心が通い合う瞬間があり、私にとってかけがえのない喜びなのだと改めて感じました。
笑顔が広がる瞬間と、メンタルメイクの奥深さ
フラット(寝台型)の車椅子で迎えてくれたのは、20歳の若い女性です。
「これは思いきりカラーを楽しんでもらわねば!」と、アイシャドウとリップをピンクで統一したメイクをご提案しました。
もともとつるんとした綺麗なお肌。赤みを丁寧にカバーしていくとピンクが鮮やかに映え、パッと華やかで、大人の可愛らしさがあふれる仕上がりに。その姿に、周りの職員さんたちも「かわいいー!」と大歓声。皆さんが我がことのように喜んでくださる姿を見て、メイクが持つ「空間をパッと明るくするパワー」を再確認しました。
そして今回、私自身にとってプロとしてハッとさせられる大きな気づきがありました。同行した先輩から、この環境ならではのベースメイクの技術を教えていただいたのです。
私が普段の現場で大切にしているのは「長時間崩れず、自然に美しく見せるメイク」です。そのためにファンデーションをしっかり叩き込んで密着させるのですが、そうするとカバー力は控えめになります。しかし、このボランティアの短い時間内でご本人や周りの方に喜んでいただくには、「その場で、パッと見てすぐ変化がわかる仕上がり」が求められます。
先輩が見せてくれたのは、崩れにくさよりも、短時間でしっかりと変化を感じられるカバー力を優先するアプローチでした。いつもの正解が、今回の正解とは限らない。シチュエーションに合わせて技術やアプローチを変えることの大切さを学び、メイクの奥深さを改めて実感した瞬間でした。
笑顔と温もりに包まれて。この瞬間に寄り添うメイク
毎年訪れるたびに胸を打たれるのが、職員の皆さんの温かなサポートです。ユニフォームではなく私服で接していらっしゃるからか、職員と利用者という枠を超え、まるで本当のご家族のような空気が流れています。お一人おひとりへの深い愛情とリスペクトに溢れたこの空間が、私は本当に大好きです。
帰り際、心の中で自然と「また来年ね!」と呟いている自分がいました。男性のスキンケアについても、「もう少し長い時間をとって、何かプラスアルファで喜んでいただけることはないか」という新しい目標が生まれています。
メイクを通して、心と心を重ね合わせる時間。ただお顔を彩るだけでなく、その方らしい輝きやご自身の魅力を愛おしく思える瞬間を一緒に作っていくこと。
それがメンタルメイクセラピストとして大切なことだと、3回目の今回、改めて強く感じました。

これからも、お一人おひとりの個性やその日の感情にそっと寄り添いながら、心に届くメイクを探求し続けてまいります。この活動の輪がさらに広がり、また来年も、ここであの温かい笑顔と再会できる時を楽しみにしています。

ありがとうございました。
*写真の掲載は、承諾をいただいている方に限っております。
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ウィルミナはWell-Being & Beauty Companyとして「女性が自分らしく、晴れやかに生きる社会をつくる」というVisionのもと、「女性たちにとって、あらゆる変化や壁がある社会でも、自分らしく晴れやかに生きる選択肢となり、希望を届けていく使命を持つ。」というMissionを掲げています。メンタルメイクセラピストの活動はこの理念に合致し、ウィルミナはこれからもこの活動を応援してまいります。
公益社団法人顔と心と体研究会 https://www.kaokokorokarada.org/
メンタルメイクセラピスト https://www.kentei-mmt.org/what_is/
メンタルメイクセラピストの資格がなくても、講習会に参加していただくことにより、ボランティアに参加することができます。
メイクボランティアにご興味がある方は、上記「公益社団法人顔と心と体研究会」にお問い合わせください。