松本山雅FC レディースと「レディースコンディショニングパートナー契約」を締結 ~松本山雅FCレディースで初めての医療サポートを含む取り組みを開始~

株式会社ウィルミナ(本社:東京都新宿区、代表取締役:幸村潮菜)は、2023年9月4日、北信越女子サッカーリーグに所属する「松本山雅FCレディース」を運営する松本山雅FC(本社:長野県松本市、代表取締役社長:神田 文之) と「レディースコンディショニングパートナー契約」を締結いたしましたのでお知らせいたします。

「レディースコンディショニングパートナー契約」は、選手が抱える婦人科問題(生理対策)に対して、株式会社ウィルミナが運営するオンライン診療・処方プラットフォームサービス「HERDAYS」(https://herdays.jp/ )を通じた「ピルの服用」という新たな選択肢により、トレーニングや大切な試合に向けて、コンディション調整やパフォーマンスの向上を図るとともに、自分自身で健康と体調管理を行う事を目的としています。

 

本契約内容は以下の通りです。

1)選手、指導者、保護者向けに正しい知識の教育、啓発活動
2)オンライン診療・処方プラットフォームサービス「HERDAYS」の導入による医師へのアクセス体制の整備
3)松本山雅FCレディース及び地域女性スポーツチームに対しての、婦人科問題(生理対策)への啓発

かねてより海外の女性アスリートの多くは、ピルを用いて生理の周期を調整し、大事な試合の際に体調に影響が出ないようにしています(資料1)。しかしながら日本国内においては、ピルによる生理周期の調整が可能であることやピルを服用することで生理痛を軽減できるなどの効用についての知識や理解促進が進んでおらず、女性アスリートでもほとんど利用されていないのが実情です(資料2)。

また、調査によると、日本では月経に関する異常症状やPMS(月経前症候群)がある場合でも「何もしていない」人が最も多く(資料3)、月経課題の解決に有効な低用量ピルの一般女性普及率も約3%(文献)と、他の先進諸国と比較しても極めて低い状況です。月経対策への関心を高めるために、思春期からの教育・啓蒙が非常に重要といえます。

これらの調査結果を受けて、株式会社ウィルミナは松本山雅FCレディースに対して以下の支援を行っていきます。

 

<教育啓蒙活動について>
選手のみならず、男性指導者、経営陣も対象に月経生理についての教育プログラムをオンサイトで提供していきます。教育プログラムはHERDAYS監修医、産婦人科医の多面的なサポートも得て開発したもので、薬剤師の資格を持つウィルミナの社員がファシリテーターを務めます。本教育プログラムは、2023年9月より提供開始した法人向けサービスにて一般企業社員向けにも提供可能です。

<医師へのアクセス体制の整備>
オンライン診療・処方プラットフォームサービス「HERDAYS」を通じて24時間、遠征先などどこからでもオンライン診療予約が可能となります。またピル処方後もアスリート専用のサポート窓口を通じて、カウンセラーに相談できるようになります。診療予約から医師とのスムーズな連携まで全てオンラインで完結でき、処方後もきめ細やかなサポート体制を提供いたします。

<地域における啓発活動>
月経対策への関心を高めるために、松本山雅FCレディースを運営する松本山雅FCが主催者となり、サッカーのみならず様々な競技の地域女性スポーツチームに対し、教育啓蒙活動として本教育プログラムをカスタマイズし提供いたします。

写真提供:松本山雅FC

【参考資料】

【1】海外アスリートのピル服用に関するデータ

 

【2】国内選手のピル服用に関するデータ

【3】月経課題への対処方法

◆松本山雅FC レディースについて

2019年、中学生年代を対象とした「松本山雅FCレディースU-15」を設立。地元の大学生や社会人にもさらなる多様な選択肢の提供による長野県女子サッカー文化の醸成を行うため、2023年3月、松本山雅FCレディースU-15から松本山雅FCレディースへと活動の幅を広げ、「北信越女子サッカーリーグ北信越2023」への参戦を実現。地域の女性が親しめるスポーツの象徴として、サッカーを地域の女性にとってより身近なスポーツへ、そして女子サッカーを通して、クラブがより地元に根差し、地域と共に発展していけるよう活動しています。https://www.yamaga-fc.com/

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