毎月やってくる生理。ただでさえ体調が悪くなるのに、職場への対応も悩みのタネ……こんな悩みはありませんか?
今回の「ウェルネス通信」では、女性の多くが悩みを抱える生理課題について、つらさの正体を知り、少しでも自分らしく、ラクに過ごすためのヒントをお届けします。

20~40代女性の約7割が感じている、生理に伴うつらい症状

なかなかオープンに話せない生理の悩み。実際にどれくらいの人が悩んでいるのかご存知でしょうか。

ウィルミナが2024年に行った「生理の悩みに関するアンケート調査」※では、20代から40代女性の約7割が生理に伴うつらい症状に悩んでいることが明らかになっています。実際に、「年代別女性の健康と働き方 ワーク・ライフ・バランスとヘルスケア」(発行:公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会)によると、20~40代女性の7~8割が生理前の心身の不調である「月経前症候群(PMS)」を経験しているそう。

PMSの特徴は、生理開始の3~10日前に症状が起こりますが、いざ生理が始まると症状が軽減またはなくなること。
具体的には、イライラする、怒りっぽくなるなどの精神的な変化から、腹痛、頭痛、眠気などの肉体的症状まで、人によってさまざまです。PMSでも、特に抑うつ感や感情の不安定など精神症状が強い場合を「PMDD(月経前不快気分障害)」といい、アトピー性皮膚炎やぜんそくなど持病の症状が生理前に悪化する場合を「PME(既存疾患の月経前憎悪)」といいます。

2025年8月18日(月)、公益社団法人女性の健康とメノポーズ協会認定・女性の健康経営推進員の資格を保有する社員が
生理課題について従業員向けセミナーを行いました。

自分のためにも、周囲のためにも、知っておきたい!
QOLを維持するための選択肢

生理による不調を抱えながら出社し、本来の能力や生産性、コミュニケーション力が低下した状態は、見えにくい支障、「プレゼンティーズム」といい、欠勤や欠席など目にみえる支障(アブセンティーズム)よりも自分自身と周囲への負担が大きいといわれています。
でも、こんな状態にならないように、自分のためにも、周囲のためにも、パフォーマンスやQOLを維持するためにできることがあるんです。

①セルフケア
まずは自分自身でできること、セルフケアがとっても大事!

記録をとって理解しよう:
一ヶ月の生理周期の中で、どのようなことが起こるのかを記録してみましょう。例えば、どのような時にイライラするのか。思い当たる症状、例えば腹痛がでたら1日後、2日後に生理がくるのか。記録することで、例えばイライラしたときに、「あ、これはPMSだ。自分がおかしいわけじゃない」と思えることがまず大事。PMSが始まる時期がわかるようになれば、QOLを下げないように前もってコンディションを整えることができるようになります。

食生活に気をつけよう:
血糖値が乱高下すると、イライラや疲労感がより強くなるため、低血糖を防ぐために朝ご飯はちゃんと食べるようにしましょう。PMS軽減のために有効といわれるマグネシウムとビタミンB6は積極的に摂取するいっぽうで、カフェインや塩分は取り過ぎないように気をつけましょう。

軽い運動をする:
イライラして眠りが浅くなる、寝付けないということがある場合は、昼間にちょっとした運動をすることもおススメです。食生活の改善とあわせて適度な運動をし、むくみや血糖値の変動をできるだけ防ぐこともストレスを減らし、快適に過ごせることにつながります。

②薬を上手に活用する
セルフケアは行いつつも、やはり大事なことは定期的に産婦人科にかかること。生理の悩みに限らず、女性特有の健康課題と生涯にわたり向き合わなければいけないため、20代のうちに生涯にわたり相談できる婦人科のパートナードクター探しを始めることがとても大切!産婦人科医に相談しながら、自分の症状にあった薬を処方してもらい、QOLを維持しましょう。

漢方薬:
イライラに対しては、古来から加味逍遙散、抑肝散が用いられています。そのほか、月経困難症の症状もあるような場合は当帰芍薬散など、症状によってさまざまな選択肢があります。

低用量ピル:
PMSの原因は、排卵時に黄体ホルモンが分泌されること。低用量ピルは、その排卵を抑制するためPMSの治療に用いられています。

生理で仕事を休む罪悪感……。上司・同僚への適切な伝え方ヒント

生理に伴う症状は、医学的に認められた体調不良。なので、生理で仕事を休むのは甘えではありません。生理に伴うつらい症状で仕事を休むのは、自分の健康を守るためであると同時に、パフォーマンスを発揮できないことによる周囲への負担軽減にもつながります。でも、上司や同僚に伝えにくい、なんて伝えたらいいのか悩んでしまうこともありますよね。そんな悩みはちょっとした工夫で解決することができるかもしれません。

周囲の理解を得やすくなる「伝え方」の工夫
・正直に、簡潔に伝える。
 現在の仕事の状況、休暇における影響、体調回復の見込みを整理し、共有しましょう。
・職場が諸々調整できる時間が確保できるように、早めの連絡を心がけましょう。
・職場の慣例や緊急度に応じて電話、メール、社内チャットツールなど適切な方法で伝えましょう。
・クッション言葉(ご迷惑をおかけしますが、など)を添え、謙虚・感謝の気持ちをみせましょう。

自分のことだけではなく、相手の気持ちや立場を尊重することで、お互いの信頼関係も深まるというもの。これは生理で休みたいときや職場だけではなく、家庭でのコミュニケーションにおいても役立つことなので、ぜひ実践してみましょう!

参照)公益社団法人 日本産科婦人科学会公式サイト公益社団法人 女性の健康とメノポーズ協会公式サイト

※調査時期:2024年3月、対象人数:6,000名、調査手法:インターネットアンケート、ウィルミナ調べ(クロス・マーケティング QiQUMOを利用した調査)